SENSE OF WONDER

◆難波弘之&SENSE OF WONDERのあゆみ◆

 

1979

難波弘之ファースト・ソロ・アルバム「センス・オブ・ワンダー」(キング)リリース。
ジャケット/手塚治虫。ライナー・ノート/中島梓。
1曲ずつ愛するSF作品とその作家に捧げたコンセプトアルバム。
(たとえばA面1曲目は「アルジャーノンに花束を」であった)自作曲の他、吉田美奈子(詩)山下達郎(曲)コンビによる「夏への扉」「いちご色の窓」、三枝成彰(曲)の「ソラリスの陽のもとに」なども収録。
この段階ではまだSENSE OF WONDERは結成されておらず、レコーディング・メンバーはそうる透・村上“ポンタ”秀一(Ds)、小原礼(Bass)、北島健二山岸潤史(G)、織田哲郎(ゲストVo)などで、“友人のミュージシャンとのセッション”といった色が強い。(1994年にCD化)

 

1980

秋にそうる透、田辺モット(Bass)とSENSE OF WONDERを結成。
マック・スタジオで「パーマー・エルドリッチの3つの聖痕」パート1~3のリハーサルを行なう。

 

1981

山下達郎の誘いで、彼が作ったRVC(現BMGビクター)のAIRレーベルより、セカンド・ソロ・アルバム「パーティ・トゥナイト」をリリース。ディヴ・グリーンスレイド(exコロシアム、グリーンスレイドのKb)が画家パトリック・ウッドローフと組んで作ったストーリー+画集+2枚組LPの「ドラゴンズ・ワールド」にヒントを得て、自作の小説と、スタジオぬえの、当時新進画家だった佐藤道明のイラストによるカラー・ブックレット付き、というLPだった。
レコーディングはSENSE OF WONDERの2人の他、まだ青山純(Ds)、伊藤広規(Bass)、北島健二(G)らが参加していた。
新宿アルタで初ライブ。
ライブ・ハウス・ツアーも始まる。

 

1982

サード・アルバム「飛行船の上のシンセサイザー弾き」をRVCより発表。
同時に同題・同ジャケット(原田治)によるSF短篇集を文化出版局より出版。
ストーリーに沿ったトータル・アルバムで、全曲SENSE OF WONDERが演奏。
ゲストに北島健二、小川銀次(クロスウインド)、佐久間正英(ex四人囃子、プラスティックス)が参加。
以上2枚のサウンド・プロデューサーは山下達郎。
池袋西部スタジオ200、新宿ルイードなどでライブ。
シャープのAVシステム「KEY STATION」のCM出演。
同タイトルのシングルをリリース。
田辺モットが脱退、メッケン(Bass)が加入。
六本木ピットイン、シルバー・エレファントなどに出演。

 

1983

難波弘之、FM東京(現TOKYO FM)「ザ・ミュージック」のDJを始める。
ダンスものの12インチシングル「Who Done It?」を発表。
ヴォーカルはジョン・スタンレー。
コンピュータ・グラフィックスを使用したビデオ・クリップを製作。
メッケンが脱退。
厚見麗(現:玲衣)がシンセ・ベースで加入。
その後Bass、Voの小室和之が加わり、4人編成となる。

 

1984

徳間ジャパンよりシンフォニックなイメージ・アルバム「真幻魔大戦」をリリース。
そうる透、厚見麗の曲を含む4人編成のSENSE OF WONDER名義唯一のアルバム。
厚見がVOW WOW加入のため脱退。
再びトリオになり、キング・レコードよりイメージ・アルバム「グリーン・レクイエム」発表。
小室、そうる透の曲を含むアコースティック~ニューエイジ系のアルバム。

 

1985

4枚目のソロ・アルバム「ブルジョワジーの密かな愉しみ」発表。
クラシックっぽいアルバムで、ドビュッシーのピアノ曲をオーケストラに編曲した「アラベスク第1番」などを含み、ゲストに神崎愛(Fl)、渡辺香津美(G)、中西俊博(Vln)、溝口肇(Cello)などを迎えFM東京でスタジオ・ライブも収録する。
NHK教育TV「ベスト・サウンド」の司会・講師を務め、SENSE OF WONDERもレギュラー出演。
そうる透が脱退、元プリズムの鈴木徹(Ds)が加入。
月、日本青年館で初コンサート。

 

1986

5枚目のソロ・アルバム「N氏の天球儀」リリース。
初めてゲストなしの難波、小室、鈴木のメンバーだけによる演奏。
過去の人から見た未来(つまり現在)というテーマで、森雪之丞が作詞からインストのタイトルまで担当。
九段会館、大阪厚生年金ホールなどでコンサート。
この頃からプログレ系イベントにたびたび出演。

 

1987

SENSE OF WONDERとしてバンドで再デビュー。
RVCより「シンフォビート」リリース。
小室と2人で曲を作り、歌ものやコーラス・パートが増える。
照明や演出に凝り始める。
ドラムが小森啓資に交代。

 

1988

セカンド・アルバム「アクアプラネット」をBMGビクターより発表。
ベースの小室が脱退。
冬のツアーには元ナスカの坂井紀雄が参加。

 

1989

ベースに根岸孝旨が加入。
大谷令文(G)をゲストに迎えたライブなどを行なうが、累積赤字の増大により一時活動休止を余儀なくされる。

 

1991

渋谷エッグマン10周年記念イベント、“プログレ・カヴァー・ナイト”に久々に3人揃って出演。
京都のジャズクラブ/ラグの10周年記念イベントにも参加。

 

1992

エッグマンで久々にライブ。
秋には約10年ぶりにオリジナル・メンバーによるライブを渋谷ON AIRで行なう。
ゲスト五十嵐久勝(元ノヴェラVo)

 

1993

ドラムにそうる透が復帰。
10月、エッグマンでライブ。

 

1994

3月、ON AIR WESTで、織田哲郎をゲストにライブ。
11月、エッグマンで五十嵐久勝をゲストにライブ。

 

1995

日本音楽センターからキーボードの通信教育用の教則本とCDをリリース。
その名も「Synthe Of Wonder」で、演奏は全曲SENSE OF WONDERが担当。

 

1997

テイチクのトライクル・レコードからノヴェラの五十嵐久勝(Vo)とのユニット、ヌーヴォ・イミグラートのCD(同タイトル)をリリース。
そうる透、根岸のほか、オリジナル・メンバーの田辺モットも作曲とベースで参加。

 

1998

ベースがナイト・ホークスの松本慎二に交代。
井上尭之(G)をゲストにライヴ。

 

2000

徳間ジャパンコミュニケーションズより「真幻魔大戦」再発される。
BMGファンハウスより、RVC/AIR~BMGビクター時代のソロ・アルバム4枚、SOWのアルバム2枚が、リマスターのうえ再発される。
“やったぜ!廃盤克服”ツアーを行う。

 

2001

結成20周年記念2枚組ベスト盤「2001:A WONDER ODYSSEY」をBMGファンハウスより発売。
(未発表曲やライブ・バージョン、初CD化音源なども含む)
9月にTOKYO FMホールにて、ゲストにMOTTO(田辺モット)、小室和幸、小森啓資、厚見玲衣といった歴代のメンバーを迎えて記念コンサートを行う。

 

2002

ミニ・アルバムながら、13年ぶりに難波弘之&SOWとしての新譜「Earth Side」をクールコーポレーションから発売。
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これからも定期的にライブを行う予定。