いよいよ今年も終わりですね。
いよいよ還暦を迎えてしまった(笑)今年は、何かと充実の一年でした。
まず、もちろん27年ぶりのソロ・アルバム発売。
そして名古屋、大阪、東京での SENSE OF WONDER のライブ。
フクシマレコーズ第五弾「OTO LOVE」のリリース。
「ラジエーション・ミサ」や「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」の再発。
ギターマンのライブへの参加。
山下達郎コンサート・ツアーへの参加。
来年も色々ありそうです。
どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい!
<三枝成章 ロック・ミュージシャンを起用した人気盤がリマスター/紙ジャケで復活!>
日本が世界に誇る作曲家「三枝成章」による人気盤が2013年最新リマスタリングで復活!
典礼儀式「ミサ」の異色作「ラジエーション・ミサ」が数量限定の紙ジャケット仕様で登場!
2013年最新リマスタリング音源使用。オリジナルジャケットを忠実に再現した紙ジャケット仕様
作曲 三枝成章 演奏:DKW-573 /Radiation Missa
ミサ曲のフォルムに則って創造された“MISSA”。それが『ラジエーション・ミサ』である。(オリジナルリリース:1981年)
日本が世界に誇る作曲家・三枝成章(三枝成彰)が手がけた驚異の現代音楽作品。難波弘之・向谷 実・岡井大二ら錚々たるメンバーからなるDKW-57349は、シンセサイザーとヴォコーダー、ドラムスという編成。
その作品コンセプト、凄まじい演奏は現代音楽の金字塔であるとともに日本のシンセサイザー/プログレッシヴ・ミュージックの最重要作のひとつと数えられる。1981年レコード・アカデミー賞受賞作品・文化庁芸術祭参加作品。
※ロック・ミュージシャンを起用してのミサということでロック・ファン、フュージョン・ファンからも人気の高い作品。87年には一度CD化されておりますが、長らく廃盤で入手困難な状況が続いており今回は当時発売されたオリジナルLPを忠実に再現した紙ジャケ再発です。
オリジナル:
LP『ラジエーション・ミサ』
(ワーナー / M-12503A/ 1981.10.25)
■三枝成章(Compose)
「DKW-57349」ミュージシャン
■難波弘之(Key)
■向谷実(Key)
■倉田信雄(Key)
■中村哲(Key)
■森本恭正(Vocoder)
■岡井大二(Dr)
(メーカーインフォより)
発売はブリッジより2013年10月15日の予定です。
< 山下達郎「クリスマスイヴ」30周年記念盤には……>
2008年の FC ライブで、達郎とコーキと三人で演奏したアコースティック・バージョンが収録されています。
僕はこのユニットを秘かに“荒川線”と名付けていたのですが(笑)、何かフォークみたいで良いでしょ?
カノンの間奏は、僕のアイデアが採用され、ビートルズ「イン・マイ・ライフ」の間奏でジョージ・マーティンが弾いたバロック風の間奏を弾いています。
テープの回転速度を落としてオクターブ下ですご〜くゆっくりなテンポで弾いて録音して、あのコンプレッサーのかかったチェンバロ風のピアノの音を得た、という逸話は余りにも有名ですが、もちろんライブですから、僕は実際のテンポで弾きました(笑)。
<ジュンク堂のトークが、HPにUPされています>
忙し過ぎて、UPが大変遅くなってしまい、すみません!
2月15日に池袋ジュンク堂で開催された、日本SF作家クラブ50周年記念の様々なイベントのうち、宝塚の手塚治虫記念館で開催される「日本SF作家クラブと手塚治虫」展のPRのために行われたトークセッションの動画が、ジュンク堂のHPにUPされています。
手塚るみ子さん、中野晴行さんと僕の、楽しいお話(?)が満載ですので、是非とも御覧下さいませ。
http://junkudo.seesaa.net/article/337379771.html
中野さんと僕は、実はこの日が初顔合わせだったのですが、大変面白い方で、トークの盛り上がりと脱線の多さは、まさに「セッション」そのものでした(笑)!
<ムジカヴィータ・イタリア>
かつて山下達郎のマネジャーをつとめ、プログレ業界(笑)ではイタリアン・ロック通で有名な片山伸が、イタリア音楽が大好きな人にための専門情報誌「Musica Vita Italia」(ムジカヴィータ)を創刊しました。
創刊号は創刊記念総力特集ルーチョ・バッティスティです!
僕は、「鍵盤の彼方の伊太利亜」という連載を始めました。
<ランキング! ザ・ビートルズ>
「ランキング! ザ・ビートルス」(シンコーミュージック・エンタテインメント)のアンケートに答えております。
副題は”日本が愛したビートルズ 「達人」100人のお気に入り”で、別にそんなに詳しい訳でもないので気が引けますが、なかなか楽しい一冊です。
<「わたしとSF」公開>
ただいま、朝日新聞のデジタル事業セクション、ブック・アサヒ・コムでは、日本SF作家クラブの50周年を記念したコラム「わたしとSF」を連載しております。
その連載に、エッセイを書きました。
book.asahi.com/reviews/column/2013010700006.html
<青山純の逝去を悼む>
山下達郎バンドや、椎名和夫と組んでいた GEAR、そしてネルソン・スーパー・プロジェクトなどで共に活動した名ドラマー、青山純が亡くなりました。
残念でなりません。
恐らく日本中に、彼に憧れてドラマーになろうとしたり、ドラムを始めた方がいることでしょう。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
<「キーボード・マガジン」に MS-20 でトラックと記事を提供>
お知らせするのが遅くなってしまいましたが、往年のパッチ式小型アナログ・シンセの名器 KORG MS-20 の特集が組まれ、MS-20 だけを使って「空中の音楽」風のオケを作りました。
特集記事の中で、音作りについても解説しています。
<KORG KRONOS バージョン2.1 にオルガン音色を提供>
コルグのクロノス バージョン2.1 のグレードアップしたCX-3 音源CX シグネーチャー・サウンドのために、ドローバーのセッティング(音色)をいくつか提供しました。
新しいロータリー・スピーカーのシュミレーターが搭載され、これがなかなか良いです。
スピーカーのタイプが選べ、エクスプレッション・ぺダルでドライヴが徐々にかかるなど、とてもリアルな感じです。
KORG WEBでのプッシュ・ページに、僕が弾きながら解説する動画も掲載掲載されました。
www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/KRONOS/krs06.html
僕のプレイ動画はこちらのページ、スクロール一番下に掲出されています。
www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/KRONOS/soundlibraries.html
<沼袋(ヌーヴォ)→松本(達郎)→桜木町(A.P.J.)と、三日連続ライブ>
ヌーヴォ・イミグラート@沼袋サンクチュアリ、とても楽しゅうございました。
このメンバー、まったりした中にも緊張感があり、最高です。
竜君の新曲も、良い反応でした。
来年は、もう少しマメに活動せねば(笑)。
そして、翌日は、スーパーあずさで松本へ。
さすがに相模湖を越えた辺りから、雨の中、紅葉が始まっていて、綺麗でした。
実は、野獣王国や達郎はいつも長野だったので(元基ライブで岡谷に行った事はありますが、笑)、松本でのライブはお初です。
そして、さらに翌日はA.P.J. ライブで一旦東京へ戻ってから、桜木町ドルフィーへ!
荻窪の日程が近いので、違う曲目にしましたよ。
是非両日とも(笑)おいで下さいませ!
<佐野史郎さんのライブを見に行きました!>
実に久々にお休みが取れたので、お誘い頂いた佐野史郎さんのライブを見に行って来ました。
ゲストは、何と鈴木茂さん!
途中からは佐野さんの”ファンとしての欲望丸出しの選曲”で、ほとんど鈴木茂ソロ+はっぴい・えんど のようなライブでしたが(笑)、素晴らしい一夜でした。
そう言えば昔、キャロル・セラという、フランス語でユーミンを歌っていた女性シンガーのレコーディングで、原曲を弾いていた茂さんにシャレで弾いて頂いた事などを、懐かしく思い出しました。
写真はライブ終了後、フクシマレコーズの小山とのスリー・ショットと、楽屋での茂さんとのツー・ショットです。
<山下達郎 PERFORMANCE 2013 に参加します>
全国49回に渡るツアーに、今回も参加します。
いつもにも増して内容の濃いライブですよ。
全国の皆さん、どうぞお楽しみに。
物販コーナーには、僕の最新アルバム「幼年期の終わり」も置いて頂いています。
また、9月9日以降には、達郎バンドメンバーが参加したの宮里陽太の「AGEIN」が収録されたフクシマレコーズ第五弾「OTO-LOVE」も置いて頂く予定です。
皆さん、どうぞよろしくお願いします!
<ええお客はんや! 二題>
神戸チキンのバラカ主催プログレイベント初日は、4バンドも出たので機材転換がなかなか大変でした。
案の定、最後の箪笥オブ桐箪笥もといフェンス・オブ・ディフェンスの時は、実に一時間押しになっていました(笑)。
ほとんどのお客さんがフェンス目当てだったにもかかわらず、しょっぱなの(僕も3曲参加した)アコースティック編成のZABADAK(僕も後半で3曲参加)から、とても暖かい声援を送ってくれました。
ええお客はんでした!
ありがとう!
ヌーヴォは、全日の雨のワンマン京都とは少し違う曲を演奏しましたが、こちらも暖かい声援に包まれ、熱演!
4バンドそれぞれの個性が出て、大変楽しいライブでした。
来月の沼袋サンクチュアリもどうぞよろぴくね!
しかし、気になる台風の進路(笑)。
何しろ、這ってでも中野サンプラザに到達しなければならなかったのです。
夜中に雨が強くなるとの情報から、かえって楽器車で夜走るより、泊まって新幹線の方が安全と判断し、打ち上げにも参加しました。
朝は一時間早い新幹線に乗車変更して、無事東京に着きました。
達郎の東京初日となったサンプラザ。
例によって、最初は”果たし合いモード”(笑)で始まったのですが、だんだん暖かい空気に包まれて行き、なかなか暖かいお客さんだとわかり、最後には「ええお客はんや!」という常套ギャグMCも出て、大変良い感じで終われました。
サンプラザ二日目は、PANTAと、ギターの菊池琢巳が見に来ました。
PANTA、達郎を大絶賛。
今回は珍しくMCで政治について触れているのですが、その部分も含めて、「感動した」とのコメントでした。
マスコミが多くて、残念ながら達郎との直接のコンタクトはなかったのですが、まさに歴史的な一夜でした。
他にも椎名和夫、松武秀樹など、関係者多数ご来場。
同窓会のような雰囲気でした。
<美女と野獣、終了!>
ナルチョ欠席のため、セッションに変更になった高田馬場音楽室でのライブですが、急遽参加してくれた岩永真奈さんのベースは、なかなかどっしりしていて素晴らしく、野獣の数曲や是方の曲、カヴァーなどを楽しく演奏しました。
二十代の今井君、岩永さんとの共演でしたが、音楽があれば歳の差なんて(笑)っていう感じでしたね。これだけ年が離れていても”共通言語がある”ということは、とてもすばらしいことだ、と思いました。
当初はお客様にいらして頂けるのか不安でしたが、杞憂に終わって良かったです。
お運び下さいました皆様、ありがとうございました!
<怒濤の日々>
九州各地では、抱えていた原稿ふたつを書き上げ、ギターマンとヌーヴォの予習をし、UGUISSの福岡公演も見に行きました。
UGUISS初代ヴォーカリストの山根さんは、惜しくも昨年亡くなりました。ご冥福をお祈り致します。
二代目の桑田りんちゃんは、参加した途端にバンドが解散してしまったために、幻のメンバーに。ナルチョのライブでも国分友里惠さんらと一緒に歌っていましたので、覚えている人も多いでしょう。後にソロ・アルバムを制作。これは僕も弾いています。
そして今回の再結成ライブには、渡辺美里さんが参加。佐橋のダメダメなMCを見事にまとめていました(笑)。
彼女のデビュー曲「マイ・リボリューション」も歌いましたが、思えばこの曲、小室君が他のアーティストに書いてヒットした最初の作品でもあります。
そして、この曲が主題歌だったTBSのドラマ「セーラー服通り」の音楽を僕が書いていたというご縁もあります。
それにしても、メンバーの中には植木屋さんになった人もいるというのに、一糸乱れぬアンサンブルと、ライブの熱さは、まさにバンドならではのもの。
ただ懐かしさだけで再結成したわけではない、現在進行形な感じが良かったです。
今回は(笑)台風の直撃は免れ、無事に飛行機は飛びました!
そして、「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」のマスタリングへ。
マスター・テープの保存状態が良く、助かりました。
今回は、初CD化ということもあり、高い方の抜けを良くし、低音を少し増強した程度で、あくまでもナチュラルなマスタリングを心掛けました。
翌日は、機材で手狭になっている事務所にマーク・マードックとマイミクのゴンザレスさんが来て、マシン・メサイアのクリスマス曲と、マークの Brand X プロジェクトのレコーディング。
パーシー・ジョーンズのベースは皆さんご存知のようにコード感がなく(笑)浮遊しているので、モードをつかむのが大変でした。何曲かでアナログ・シンセのソロや、エレピのバッキングなどを入れました。
しかし結局、一日では終わらず、月末に続行予定です。
そして夜は、なかなか予定が合わずに延び延びになっていた三田佳子さんレコーディングの打ち上げ。
前々日がお誕生日だったのでプレゼントを用意して行ったのですが、何と逆にこちらも結構なお品を頂戴するハメになってしまい、恐縮するやら恐れ入るやら。
さすが気配りのベテラン女優さんです。
そのお店が行きつけだったらしく、途中でドン小西さん乱入。
楽しい”腑に落ちる”お話を色々伺いました。
翌日はギターマンのライブ。
お昼に入って、全曲を通してから本番だったので、さすがに疲れました(笑)。
あまりの忙しさにぼ~っとしていたのか、書いた原稿を送信していなかった(笑)ことが発覚しました。書き上げてホッとして、終了モードに入っちゃったんでしょうね。
怪我をしないように気をつけようっと。
<PANTA は、反体制ロックの人間国宝(笑)だ!>
僕は音楽に時事・政治に関するメッセージを乗せることはしませんが、さすがに 40年間、筋が通っている PANTA の歌には感動しました。
初めての顔合わせでしたが、思った以上に幅広い音楽性で、バラエティに富んだ楽曲、詞、そして力強い歌で、激しく、楽しく演奏出来ました。
これまで PANTA とは、70年代にはよく対バンしたり、80年代にはレコーディングに参加したりしましたが、イカ天審査員バンドやフランク・ザッパを演奏するライブで、ちょこっとしか共演したことがなかったので、初のフル・ライブとなりました。
<THE ROOM での投げ銭ライブ、三度目の成人式を祝って頂きました!>
自分では還暦記念ライブなんてやりたくなかったのですが(笑)、THE HIT’S!? のメンバー池田憲一や森信行、それにコーディネーターの吉留大貴が発起人(?)となって、渋谷の THE ROOM で僕のための投げ銭ライブを企画してくれました。
当日は玲里、YUHKI、フレンツをゲストに、マウンテン・モカ・キリマンジャロのマネージャー Shin Fukuzumi の DJ
、ダンサーや、メンバーの友人のミュージシャンたちが駆けつけてくれました。
全体を四部構成にして、DJ を鋏みながら、一部は THE HIT’S!? だけでレッチリのカヴァーを、二部は玲里やYUHKIをフィーチャーして、三部は遊びに来てくれたサックスの宮里陽太やトロンボーンの村長ほか多数のミュージシャンやダンサーが参加して狂乱のセッション、四部は再び僕らだけでオリジナルを、最後はまた玲里や YUHKI も参加してセッションで締めました。
けっこう盛り沢山だったので、準備や段取りに気を取られ、まさかの花束やケーキのサプライズに不覚にも(笑)びっくりしてしまいました。
誕生日は達郎バンドの楽屋や、”晴れたら空に豆まいて”で、二度も祝って頂いたので、よもや三度目があるとは、夢にも思っていませんでしたので、本当に(笑)驚くやら感激するやら。
参加して下さったアーティストの皆様、ご来場頂いた皆様、場所を提供して下さった沖野修也さん(リハーサルだけご覧になって、別のイベントに出演のため、残念ながら不参加)、本当にありがとうございました!
上の写真はメンバーと、下の写真は最後まで残って下さったお客さんも一緒に。
書は松村栄鶴さんが書いて下さいました。
with YUHKI
with 玲里 ビョークの「Army of me」をエレキでカヴァー
with 遊びに来てくれた宮里陽太とのセッション
アルトとソプラノは達郎ツアーのトランポに預けているので、珍しくテナー
ホーンやギター、ダンサーも熱演
フクシマレコーズ第五弾「OTO-LOVE」は、何と僕の誕生日、重陽の節句の日にリリース予定です。
今回は”音愛”と”大人の恋愛”を引っ掛けたアルバム・タイトルです。
ジャケットは、レッド・ウォーリアーズや、SENSE OF WONDER の DVD 付録の写真集などの撮影を手掛けたカメラマン、金丸雅代さんにお願いしました。
今回は、驚きの二大俳優、三田佳子さんと水谷豊さんにご参加頂きました。
経緯については、ライナーをお楽しみに!
三田佳子さんのために僕が選曲したのは、タイガース後期の隠れた名曲「嘆き」です。
選曲は当初、「雪が降る」のようなシャンソンにしようかと思ったのですが、「待てよ、あの曲ならイタリアン・プログレな感じにアレンジ出来るかも」と思い、「嘆き」にしました。
原曲は跳ねたベースやドラム、そしてストリングスのアレンジが目立つので、これをソリーナとオルガンに置き換え、プロコル・ハルムや、ジェーン・バーキンでヒットしたゲンスブールの「ジュテーム」、オザンナやイ・プー、ニュー・トロルスのような雰囲気にしてみました。
結果的には、昭和歌謡+イタリアン・プログレな感じに仕上がりました!
三田さんの歌はさすが役者という感じで、シャンソンではないのに、そう聴こえます(笑)。
歌詞も男性のまま、男装の麗人三田佳子をお楽しみ頂けます。
水谷豊さんは、佐橋君のプロデュースです。
レコーディング風景が、今月29日オンエア予定の「ダウンタウンDX」で流れるかもしれません。
A.P.J.の新録なども収録予定です。
どうぞお楽しみに!
「赤とんぼ」録音のときのスリー・ショット。
左はフリューゲルホルンの YHUKI です。
29日オンエアの「ダウンタウンDX」で、レコーディング風景が流れるかもしれません。
<すごEセッション→台風で、京都から福山への移動がピンチでした!>
須藤満2Daysの初日は、台風接近の中、なかなかの盛り上がりで、それはそれは楽しいライブでした。
写真はライブ前とライブ後です。
使用前使用後みたいな感じですね(笑)。
須藤君と楠瀬君のフォークデュオ写真も!
ところが、明け方に、京都は思えないような風雨の音で目が覚めました。
カーテンを開けると、台風”やる気満々”な荒天で、あわててテレビを点けると、何と嵐山の渡月橋が濁流に流されそうになっているではありませんか。
どうやらJRは新幹線も在来線も不通のようです。
達郎コンサートの福山まで行かなければならないので、これはまずいと思って、早めに身支度して京都駅まで行くと、近鉄だけが動いていました。
だいぶ遠回りですが、西大寺まで特急で行って、乗り換えて難波へ行き、御堂筋線で新大阪へ行こうと思ったのですが、乗り換え時間が3分しかないそうなので断念。
阪急は、桂~河原町は不通ですが、代行バスが走っているとのネット情報を頼りに、河原町までタクシーで駆けつけましたが、「代行バスは、定期券をお持ちの方だけがご乗車になれます」と言われ(!)、ぶち切れて再びタクシーに乗りました。
桂まで行くには、桂川を渡るしかありませんが、高速も不通のため、渋滞していました。
何とか阪急桂駅にたどり着きましたが、駅やロータリーは、大阪方面から来て足止めを食らった乗客で溢れていました。
ダイヤが乱れ、準急しかありませんでしたが、それで梅田へ向かい、大事を取ってJRではなく御堂筋線で新大阪へ行き、調べると、京都から乗車予定だった”のぞみ”は何と運休。
達郎スタッフと連絡を取り合いながら、岡山に停まる列車に飛び乗り、岡山で福山にも停まる”さくら”に乗り換え、くたくたになって、何とかリハーサル開始寸前に福山へ到着しました。
いやあ、間に合って良かった。
山崎ふみこさんは、東京でライブの予定をキャンセル。
広島で佐橋君、柴田君と UGUISS公演後だった渡辺美里さんも、東京の仕事を断念して、大阪に泊まったそうです。
それにしても、東京に帰っていたメンバーがいたら、達郎の福山コンサートはアウトでした。
いやあ、スリルとサスペンスを味わいました。
<変な人たちとの誕生日>
変な人たちと、たまたま、代官山の、”飲んだら店でくだまいて”という変な名前のライブハウスで共演しました。
その日はどうやら、僕の何らかの記念日だったらしいのですが、詳しい事はわからまへん。
ライブは大層盛り上がりましたが、プログレからディスコ/グランジに至るまで、音楽性がよくわからない不思議な選曲でした。
でも、お客さんがとても喜んでくれたので、きっと良かったのでしょう。
これに懲りてまたやると思います。
<すご E セッション、須藤君の2 Days の初日に、京都 RAG で開催!>
2013年9月15日(日)・16日(月祝)
『ストウ・ザ・セッション RAG 2days!』
京都・Live Spot RAG
www.ragnet.co.jp/
(携帯サイト:www.ragnet.co.jp/i/)
※2日間通し券あります!(¥7,000:RAG電話予約のみにて受付)
9月15日(日)
「スゴEセッション Returns!」
山崎ふみこ(vib)、難波弘之(pf他)、齋藤たかし(ds)、須藤 満(b)
ゲスト:楠瀬誠志郎(vo)
17:00 open / 18:00 start(←通常より早い開場/開演になります)
(前売)¥4,000(当日)¥4,500
*学生は各\1,000引き(要学生証提示)
*チケットは7/27(土)よりRAG・チケットぴあ・ローソンチケットにて発売!
(問)075-255-7273 ラグ・インターナショナル・ミュージック
<野獣王国、秋の東京ライブ決定!>
今年は、恒例のクリスマスの京都 RAG が、メンバーの日程が合わず、開催出来ません。
残念です。
『野獣王国』
是方博邦(Gt) 難波弘之(Key) 鳴瀬喜博(B) サポートドラム今井義頼(Dr)
10月12日(土)高田馬場 音楽室DX (問)03(5273)5110 www.ongakushitsu-dx.jp/
OPEN 18:00 START 19:00 料金 前売 4000円 当日 4500円
<SENSE OF WONDER 「Childhood’s End LIVE 」終了!>
久々のソロ・アルバムをリリースしてから二ヶ月もお待たせしてしまいましたが、名古屋・大阪・東京と、新譜をひっさげてのライブ・ツアー、わずか三ヶ所でしたが、お陰様で、どこも大変盛況でした。
特に東京はぎっしりの立ち見となってしまい、お座り頂けなかった皆さんには、大変申し訳ありませんでした。
外道その他のライブと掛け持ちで大忙しの松本慎二のベースが咆哮し、そうる透もすっかり健康を取り戻して以前にも増してパワフルなドラミングを聴かせ、新曲はアナログ・シンセの音色の切り替えが多く大変でしたが、僕も大変楽しく演奏出来ました。
特に東京はお客さんも異常に盛り上がってくれて、おだてりゃすぐに木にも登っちゃう我々も煽られて、ノリノリでした。
ありがとうございました!
やっぱり、ニュー・アルバムを出してのツアーは良いですね!
前回は2001年の自主制作盤「Earth Side」リリースの後でしたから、実に12年ぶりということになってしまいました。
今年は達郎ツアーがありますので、もう出来ませんが、来年に向けて、また企画を持ち込んで頂いておりますので、どうぞ気を長くして(笑)待ってて下さいね。
よろしくお願いします!
<フクシマレコーズ、制作再開!>
4枚目まで怒濤の勢いで制作したフクシマレコーズですが、しばらくはライブをやったりして、CD制作はお休みしていましたが、いよいよ再開する事になりました。
次のシリーズはもう少し気軽に聴いて頂けるように、ミニ・アルバムになる模様です。
また、あっと驚くような多彩なアーティストをゲストにお迎えして、今後の展開をして行く予定です。
という訳で、猛暑の中、作曲とアレンジにいそしんでおります。
もうすぐ、いよいよ久々のソロ・アルバムお披露目の SENSE OF WONDER のライブも控えているので、相変わらず気が抜けない日々が続いております(泣)。
<近況ご報告>
新譜のプロモーションも一段落し、相変わらず忙しい毎日を送っております。
その一環として、僕ではちょっと場違いな気もしますが(笑)、お洒落な川崎圭子さんの番組に出演します。
6月29日(土)19:00~20:00
FMヨコハマ「DOCOMO presents いつもふたりで…」
http://blog.fmyokohama.jp/futari/
難曲ばかりに挑戦した ZABADAK 、生憎の梅雨空での二日間でしたがソウルの名曲を楽しく演奏した MOMOGAZと、そして、ものすごい盛り上がりとなった”森だくさん”、悪天候の中お運び頂きましてありがとうございました。
人数の少ない時はひたすらキーボードが大変な(笑)ZABADAK ですが、今回は太田さんやオランさん、木戸さんやカタンさんもいたせいで、大変楽をさせて頂きました。それぞれの演奏を楽しみつつ、いつもより音数を減らしたり、場合によっては休んだりするという作業もまた、楽しいものでした。
以前は全員がガチに緊張して演奏していた曲も、ようやく楽しんで出来る余裕が出て来たと思います。
またこのメンバーでライブが行われる日が楽しみです。
桃子さんとガッツさんのライブも、コテコテのソウルが楽しめました。
ビージーズのヒット曲も、二人が歌うと超濃い(笑)!
菅沼孝三が「一番小さいセットだ」と言って持って来たドラムキットが、どう考えてもプログレ用に見えて、大笑いしました。
手数を押さえた彼の歌のバックに徹したプレイも良かったです。
僕はナルチョのブラス入り変拍子大会に続いて、自分の楽器を持ち込まない、ブルースアレイご自慢のハモンドB-3とローズのスーツケースのエレピと生ピアノという<手ぶらセット>でした。
ミュージシャンや業界の有名人が多数見に来られて、桃子さんの華やかな交友関係に驚きました。
そして、森君の38歳の誕生日の”森だくさん”。
こんなに出演者もお客さんも楽しめたライブは珍しいのではないでしょうか。
お互いのリハーサルの段階から、関係者だけの客席から拍手が起こる(笑)というなごやかな雰囲気で始まった一日でした。
皆さんの演奏もさることながら、演奏中に、それぞれのバンドの曲にちなんだ書を書くパフォーマンスを見せて下さった松村栄鶴さんも素晴らしかったです!
玲里が歌ったビョークの「Army Of Me」では、サイケデリックな YHUKI 君の演奏も炸裂。
アンコールでは、ガットギターの阿部一城さんやラッパーのフレンツ君(彼のラップは最高でした!)も THE HIT’S!? に加わって、盛り上がりは最高潮に達しました。
最初は緊張気味だった森君も、終了後はとても穏やかな表情に戻って、みんなと飲みに入ってリラックス出来たようです。
<フクシマレコーズ、「声に出して」オンエア情報>
フクシマレコーズ第二弾のテーマ曲だった「声に出して」が、以下の番組でエンディング・テーマとして使われることになりました。そのうち、番組内でもフクシマレコーズの紹介をしていただけるそうで、楽しみです。
・番組名… J:COMチャンネル(地上波11ch) 神奈川県北・県央エリア 約58.1万世帯視聴対象
情報番組「ジモってぃ!」 (2013/4/27土~ 初回放送)
・楽曲使用について
…番組エンディング(J:COMからのお知らせや当日番組内容についてのインフォメーション等)
約2分前後のコーナーにおいて、「声に出して/Happy Island」 を冒頭より使用、番組終了時
まで約2分強、流れます。
MOMOGATZは、菅沼孝三も参加することになり、プログレ率が高くなってしまいましたが(笑)、往年のソウルの名曲やお二人のオリジナルを演奏します。
森だくさんは、今回は本当に盛り沢山な内容になりそうです。
僕はオルガン・トリオ THE HIT’S!? で出演しますが、フクシマレコーズの盟友 YHUKI や、新しい玲里のロック・トリオの演奏も楽しみです。
さらに、THE HIT’S!? に玲里が加わり、驚きのカヴァー曲を演奏します。
そして何と、僕らが演奏している間に、書のパフォーマンスもあるのです!
どんな化学変化が起こるか、今からワクワクしています。
<ニューアルバム、お陰様で好評です!>
22日に、”34年ぶりにキングレコードからリリースする27年ぶりのソロ・アルバム”「Childhood’s end ~ 幼年期の終わり」が発売されました。
そして、先日、二ヶ月後のリリース記念ライブ(すみませんねえ、なかなかメンバーのスケジュール調整が大変で、こういう間抜けなことになってしまいました)に向け、SENSE OF WONDER の初リハーサルを行いました。
特に松ちゃんは台湾出張からの戻り日で、大変お疲れのところ、頑張ってくれました。
なかなか演奏の難しい曲が多くて、メンバーは悲鳴をあげながらも、楽しいリハとなりました。
アルバムの曲を全て演奏するのは不可能ですが、なるべく多くやろうとセットリストを作ってみました。
お楽しみに!
ExhiVision の 1st 再発記念ライブは、お陰様で大盛況で、8年ぶりにやる曲などもあり、このバンドも歴史を重ねて来たなあ、と思いました。
A.P.J. 恒例の荻窪ルースターでのライブは、久々にやる曲と、水野さんの新曲(これがまた難しい! 一週間毎日練習してやっと少し弾けるようになったかな? と思えるほど、フレーズを覚えられない不思議な曲なんです)を演奏しました。
どちらも年内の予定はまだ未定ですけど(笑)何とか日程を調整してまた演奏したいと思います。
Toshimi セッションは、東京音大の教え子だった若手メンバーとの”年の差セッション”でした。
大変楽しいセッションでしたが、お客さんの入りがちょっと寂しかったので、次回は”イケメン・ハイパー・ミュージシャンとのセッション”と書いておこうかな(笑)。
皆さん、是非菰口君のギターと、今井君のドラムを聴きに来て下さいね!
ライブの夏ですね。
もうすぐ 山崎ふみこさんとのセッションや、ZABADAK や野獣王国のライブもあります!
皆さん、是非お越し下さい!
<忙しい春~初夏ご報告>
久々のソロ・アルバムの録音とMix、マスタリングを終え、その合間にも様々な仕事をしておりました。
まず、新譜の宣伝のための雑誌や新聞の取材を受けたり、番組に出演したり、という作業があります。
今回は「キーボード・マガジン」「ユーロロックプレス」「ストレンジデイズ」「モノマガジン」「レコードコレクターズ」「ジャズライフ」「サンニュース」「日経新聞」「産經新聞」「毎日新聞」「読売新聞」などの各誌紙にインタビューが掲載される予定です。
また JFN「VOICE」や、FM YOKOHAMA「DOCOMO presents いつもふたりで・・・」、K-Mix(FM静岡)「ようこそ夢街名曲堂へ」などへ出演予定です。
その合間を縫って、様々なライブがありましたし、これからも予定されています。
詳しくは、このHPのライブ・スケジュールをご覧下さい。
そんな中、山下達郎の大阪フェスティバルホールこけら落とし公演に参加して参りました。
今回は、通常の達郎のツアーとは異なり、イベンターの入らない会館主催の公演でした。
たった二日間ですが、1月から毎月少しずつリハを重ね、いつもとは異なるライブハウスっぽいレアな選曲になりました。
そのため、プラチナ・チケットをゲット出来た初めてのお客さんの中には、「クリスマス・イブ」をやらないなんて、とお怒りの方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、逆に、気合いの入った選曲と演奏だったのではないかと思います。
アーティストやバンドも年々、発表するアルバムが増えれば増えるほど、書いた曲も増える訳ですから、コンサートやライブでどの曲を演奏するか、喜びと同時に迷いや悩みも深まる訳です。
お客さんの喜ぶヒット曲などない僕でさえそうなのですから(笑)、達郎の悩みや迷いは当然でしょう。
いつもお客さんの喜ぶ定番の曲だけを演奏していると、気分がだんだん営業っぽくなって来るんですよ。「ロックじゃなくなる」と言った方がわかりやすいかもしれません。
売れた割にはマニアや常連さんが多い達郎のライブでは、常にその両方のオーディエンスを満足させなければいけない、というプレッシャーがかかります。
おまけに、メンバーの僕らも「え~っ、あの曲やらないの?」などと、勝手な意見を言いますからね(笑)。彼も大変だと思います。
さあ、7月の僕の SENSE OF WONDER ライブでは何の曲をやろうかな?
新譜からは当然かなりの曲数をやらなければいけませんが、昔の曲もやりたいですからね。
これからゆっくり悩みます!
<フクシマレコーズ初ライブの模様>
フクシマレコーズのブログで伝えています。
ぜひ見てみて下さい(他力本願、笑)。
<フクシマレコーズ初ライブ、終了しました>
Fukushima Records Presents Happy Island vol.1 @目黒ブルースアレイジャパン、大盛況の裡に終了しました。
満席のため立ち見になってしまった方々や、予約出来なかった皆さんには、お詫び申し上げます。
何しろ歌姫6人、ブラスセクション4人、リズムセクション4人、スペシャルゲスト2人(浦沢直樹、織田哲郎)計16人ものミュージシャンを束ねるのは、リハーサルの段階から、なかなか大変でした。
どうにか舞台には全員立つ事が出来ました(笑)。
ライブ中は、本当はフクシマレコーズを主催する小山順之に総合司会を頼みたかったのですが、満席のため立ち位置がなくなり、急遽僕が進行とMCも担当するハメになってしまい、1曲ごとのアーティストの出入りも多く、進行が気になって、なかなか演奏に身が入りませんでした(笑)。
しかし、みんな素晴らしい演奏をして下さり、とても良いライブになったと思います。
お客さんからも「色々なアーティストのバラエティに富む歌やインストが聴けて、楽しかった」と言って頂き、お陰様でなかなか好評でした。
皆様どうもありがとうございました。
なかなか大変でしたが、これに懲りて(笑)また開催したいと思います。
今後もフクシマレコーズをよろしくお願い致します!
<玲里 2nd アルバム録音風景の映像が、youtube にアップされました!>
豪華メンバーのスタジオでの顔をお楽しみ下さい!
www.youtube.com/watch?v=MU5NiB0oDhY
<玲里主題歌に>
【TVアニメの主題歌に決定】
2013年1月6日から放送されるTVアニメ「石田とあさくら」に 、「ドキドキドク」(2ndアルバム「Never Let Me Go」収録)が決定。
TOKYO MXで、毎週日曜日 22:27~(2分枠)放送!
【ドキドキドク PV】
YouTubeに「ドキドキドク」のPV(short ver.)を公開
何とメイドさんだあ(笑)!!
<「幼年期の終わり」Mix 終了しました!>
エンジニア飯尾さんマジックで、凄~く良い音に仕上がりました。
まりやwithBOXや高橋幸宏と同時進行で大変そうでしたが、素晴らしい音です!
これで後はマスタリングを待つのみとなりました。
全10曲、収録分数は55分程度ですが、久々の大作となりました。
ご期待下さい!
<ソロ・アルバム、リズム録り終了しました!>
レコーディングは順調に進み、8曲のリズム・トラック、アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、ヴォーカルとコーラスの録音を終了しました。
なかなか良い音で、充実したサウンドが録音出来ました。
そうる透も全篇ドラム・ソロ状態(笑)、松ちゃんのベースもブリブリのグルーヴで、若々しいリズム・トラックになったと思います。
エレピは、僕の Rhodes Mark 1 Stage Piano を、スタジオのスーツケースのアンプにつないで、ステレオ・トレモロがかかるようにして、さらにスーツケースのスピーカーにマイクを立てて録音したので、70年代のエレピ・サウンドが甦りました。
この後は別のスタジオでオルガン、事務所でアナログ・シンセ類の録音を行います。
<ソロ・アルバムのレコーディングに突入しました!>
大荒れの天気で風の強い一日でしたが、かつて野獣王国や A.P.J. のレコーディングをやった関口台スタジオは、十数年経ってもそのバブリーな(笑)偉容を誇っていました。
僕が 1st アルバム「センス・オブ・ワンダー」や、ジョニー吉長のソロ・アルバムの録音をした77~8年のキング・レコードのスタジオは、まだ音羽の古い光文社との共同ビルにあり、”第一スタヂオ”や、”第一切込室”(カッティング・ルームの事です、笑)といった戦前からの表記が残っていました。
1st には24トラックの MTR が導入されていましたが、僕がリズム・トラックを録った 2st はまだ16トラックでしたが、僕は音質の良い16トラックが好きだったので、これで十分だと思っていました。
しかし、「夏への扉」と「いちご色の窓」を書いてくれた山下達郎からは「何で24トラックを使わないんだ?」と言われました(笑)。僕としては、あまりダビングを重ねて、分厚い音のアルバムにしたくなかったんですね。
その頃の護国寺や音羽は道路が拡幅される前で、戦前からの重厚な商店や美しい町並みが残っていました。今は高層マンションやテナント・ビルだらけで、あの風情は僅かに講談社ビルなどに残るのみとなってしまいました。
その後もこのスタジオでは、アニメやファルコムのゲーム音楽など、数々のレコーディングを行いました。
ただ、「グリーン・レクイエム」の録音だけは外部のスタジオだった記憶があります。
その時、僕の最初のローディーをつとめていた辻君に将来の希望を聞くと、「レコーディング・エンジニアを目指している」と言うではありませんか。
彼はそのレコーディングでエンジニアに目をかけられ、キング・レコードのアシスタントとなりました。
僕のSFおたく仲間の後輩たちが始めたアニメ会社のエヴァンゲリオンで当たったキングは、古いスタジオの老朽化が進んだために、新しく関口台に超豪華なスタジオを建てました。
辻君は、その後、その関口台スタジオ所属となり、何と野獣王国や A.P.J. を録音してくれました。
さて、ニュー・アルバムの録音初日、いきなりロビーで、今やマスタリング・エンジニアとなって、ほとんど録音はしなくなった辻君が出迎えてくれました。
ですから、今回の録音は彼ではなく、小室和幸の参加しているBOXを始め、数々のアーティストの録音を手掛けている”音のマジシャン”飯尾さんです。
初日ですからセッティングに時間がかかるだろう、という予想が当たり(まあ、この辺は長~い経験から想定内)狭いドラム・ブースではなく、今や希少価値となった、天井が高くて広いスタジオ内に、そうる透の櫓(笑)を組んで、音決めが終わるまでは数時間かかりました。
しかし、ドラムもベースも、なかなか良い音で録れました。
ベースは、70年代のヤマハのソリッド・ステートのベース・アンプのヘッドを使い、サンのスピーカーを鳴らしました。
松ちゃんは、この組み合わせが気に入っているそうです。
そう言われてみれば、イエスのクリス・スクワイアも、ソリッド・ステートのヘッドを使ってああいう独特のサウンドを出していましたね。
そして、この日は新曲ではなく、既にライブなどで馴染んでいる「でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション」から始めることにしました。
さすがに、始まったらあっという間にリズム・トラックを録り終わりました。
僕は、この曲で使っているピアノ代用のクロノス88鍵と、オルガンと、プロフィット5の3台のみなので、楽でした。
リズムを録り終えたら、メンバーでコーラスをダビング。
その後、歌もすんなり録り終わり、後は仮で弾いたキーボードを、アコースティック・ピアノやクロノスで録り直したり、ライブでは再現出来ませんが、浮かんだアイデアを元に少しだけシンセを重ねたりしました。
順調な滑り出しです!
<いよいよ、ニュー・アルバムの録音に入ります!>
1月から曲を書いたり、アレンジしたり、デモ音源を作ったりといった作業を重ね、遂にSENSE OF WONDER でリハーサルを行い、来週から録音に入ります。
まず、ご報告ですが、今回のアルバムは、僕のソロ・アルバムとなります。
これは、79年にファースト・ソロ・アルバムを出したキング・レコードからの要望もあり、また、1st 同様、SFをテーマにしたコンセプト・アルバムとなるためでもあります。
また、バンド名でリリースするのだったら、87〜88年の頃のように、メンバー全員で曲作りをするのが理想なのですが、透も松ちゃんもなかなか曲を書いてくれない(笑)ので、次の機会には是非、尻をひっぱたいてでも書いてもらおうと思っています。
純然たる新曲はインストゥルメンタル2曲と、歌もののバラード1曲だけですが、全体の構成はカヴァーも含めてなかなか濃い内容になりそうです。
今回はメーカー側からの要望もあり、SF映画などのカヴァーも入れます。
手塚治虫、クラークやキューブリック、円谷英二、小松左京、荒巻義雄など、映像も含めて僕の個人史と日本SF及びSF映画史をからめた構成にしてみました。
ジャケットは、SF作家クラブや”日本SF作家クラブと手塚治虫”展のデザインでもお馴染みの、そしてフクシマレコーズ「明日への扉」のジャケット・アートも大好評だった YOUCHAN にお願いしました。
アルバム・タイトルは「 Childhood’s End ~幼年期の終り~」(KICS-1909)で、5月21日リリースを予定しております。
さらに、今回のアルバムは、24bit/96kHz または 24bit/192kHz で録音し、今少し話題になっているハイレゾリューションでの音楽配信を予定しています。
(www.nikkei.com/article/DGXNASFK19038_Z10C12A9000000/)
また CD は、その高解像度でダイレクトカッティングする、ビクターのHR CUTTING(CD の 16bit では最高音質)を使用する予定です。
(vcm.victor.jp/vmp/hr-cutting/)
皆さん、どうぞご期待下さい!
<第二回ギターマン・ライブ終了!>
シュガーベイブ村松君とカシオペア野呂君というあり得ない取り組み(←相撲か!)、しかも、彼らがエアロスミスやマウンテンやパープル、ツェッペリンを弾く姿は、なかなか面白かったですよ。
ドラムのユカリ(上原裕)、鵠沼サーフィンで鍛えているせいか、滅茶パワフルでした!
達郎シングス・シュガーベイブのパンフはまだしも、村八分のCDにサインを求めて来たファン(マニア、笑)がいてびっくり!
村松君はパープル好きになったそうですが、ホントかな(笑)?
僕はソロ・アルバムの録音に突入するため、しばらくお休みしますが、夏頃には復帰するかもしれません。
待っててね。
<THE HIT’S!? @ 渋谷 THE ROOM 投げ銭ライブ、大盛況!>
初めてのクラブでのライブ、果たしてお客さんが来てくれるのかどうか、企画を立てたROOTSOUL池田憲一も、メンバーも不安だったのですが、フタを開けてみたら、何とDOOR OPEN した18時台から集まり始め、森信行が在籍していたくるりを発掘したというビクター深水さんのDJ(センス最高の選曲でした)で盛り上げて頂いた後、第一部を始めた20時頃には大盛況。
ホームグラウンドで池田君のテンションもアゲアゲに(笑)!
ダンサーやラッパーも参加して、THE HIT’S!? の演奏も、いつになく熱いものになりました。
しかし、第一部が終わると、アウェイ感からか(笑)、お帰りになるお客さんもいて、二部が心配でしたが、さすが老舗クラブ。入れ替わるように再びお客さんが入り始め、再び満員に。
和風のフードも提供され、”THE HIT’S!? 居酒屋”は大盛況。
DJ をはさんで、10時近くに始まった第二部は、ダンサーやラッパーのほか、ギタリストや女性フルートも多数参加して、大盛り上がりの裡に終了しました。
おいで下さった皆様、いつもリハーサルに場所を提供してくれた THE ROOM&沖野修也さん、企画を立ててくれた池田君、美味しいフードを提供して下さったスタッフの皆さん、喉が弱い僕を気遣って禁煙にして下さったお店の皆さん、どうもありがとうございました!
<久々の近況です>
34年ぶりのキングからのソロ・アルバムの曲書きとカヴァーの選曲やアレンジのため、どうもご報告が遅ればせになっていてすみません。
「本当に出るのか?」とご心配の向きもあろうかとは思いますが(笑)何とか頑張ってます。
自分の中の音楽歴やSF映画史を踏まえつつ、キューブリックや手塚治虫や小松左京を宇宙に送り出すつもりで構成を考えています。
断片的ですが、出来た曲のタイトルも「来るべき世界」「虚無回廊」など、いくつか浮かんでおります。
そんな中、A.P.J.ライブ、ギターマンの初ライブ、池袋ジュンク堂でのSF作家クラブ主催のトークなど、様々な事が日々起こっていたのですが、書いている余裕がありませんでした。
ギターマンは、ベテランのスタジオ・ミュージシャンが初心に返って、かつて自分たちが夢中になった洋楽ロックを演奏するのが楽しく、特に初挑戦の渡嘉敷祐一のイアン・ペイスが特筆ものでした!
来月の面子も楽しみです!!
手塚るみ子さん、そして初顔合わせの中野晴行さんとのトークも、大変楽しかったです。
中野さんのユニークなキャラと、該博な知識にすっかりハマってしまいました(笑)。
終了後は世話役の増田まもるさんら、SF作家クラブのメンバーたちと楽しく打ち上りました。
皆さん、是非、宝塚手塚治虫記念館で開催されます特別展「手塚治虫とSF」展においで下さい!!
<6年ぶり、野獣王国、新曲録音!>
是方博邦ソロ活動30周年記念アルバムに入れるための新曲を録りました。
小森君が人間活動中のため、ドラムにエグザイルなどで活躍中の Jay Stixx を迎えました。
素晴らしいグルーヴで、良いテイクが録れたと思います。
今年3月のリリースだそうです。
お楽しみに!
さてその野獣王国ですが、3月に是方ソロCDリリース&バースデイライブの一日として、ゲストに野呂一生を迎えて行うことになりました!
<玲里、初ワンマンライブ、大成功!>
18日(金)めっちゃ寒かったですが、快晴に恵まれて、渋谷エッグマンでの玲里/初ワンマン・ライブは超盛況でした。
構成は、なかなか盛り沢山で、まずバンドで6曲やってから、吉良知彦と僕のトリオになり、カラオケで2曲歌い、僕とデュオでミュージカル「レ・ミゼラブル」から「On Oy Own」を歌い、ゲストの徳永暁人を迎え、最後は組曲で締めました。
途中二回のお色直しがあって、メイドのコスプレや、ミュージカルの衣裳に早替わり。
サポートするバンドとしては、バラエティに富み過ぎた(笑)楽曲の連続で、知力・体力を共に問われました。ZABADAKぐらい大変でした。リハ最終日に、いつもはタフな森君が、珍しく弱っていましたから(笑)。
エッグマンは、SENSE OF WONDER や ZABADAK にとっては、その昔、大変馴染みのあったハコです。
僕がデビュー直後の ZABADAK を初めて見たのもここでした。
今は退職されましたが、当時の店長堂前さんがプログレ好きで、プログレ・カヴァー・ナイトという無謀な企画を二回もやったり、三宿のロック・バー/ブラックモア主催のジョン・ロード・ナイトを開催したり、色々と楽しい(苦しい)数々の思い出がある小屋です。
久し振りのエッグマンでしたが、お客さんの盛り上がりがダイレクトに伝わって来て、大変楽しい一夜となりました。
<THE HIT’S!?、ライブ2Days終了!>
二日間とも、僕らは先にやらせて頂きました。
忙しくてこれまではつい譜面に頼っていたのですが、初めて譜面をなるべく外してみました。
当たり前ですが、やっぱりノリが良くなりますね。
そして、新曲と新たなカヴァーをお披露目しましたが、お客さんの反応も良く、メンバーも気を良くしました。
初日は高円寺 ShowBoat で作詞家・田口俊と船越由佳のプログレバンド、クロノシップとの対バンでした。
田口俊ってベース上手いのね(笑)。
びっくりしました。
トリッキーな曲の数々は船越由佳が書いているのだそうです。
宮澤崇のギターや、田中一光のドラムが繰り出すあくどい(笑)リフの上を舞うヴォイスがまたアクセントになっていて、独特な世界を構築していました。
物販で、田口俊が作詞した SENSE OF WONDER の「アクアプラネット」の紙ジャケが、クロノシップのファンの方々に結構売れました。
こうして新しいリスナーが生まれるのは、本当にありがたい事です。
二日目は荻窪のclub doctor で、お客さんのミュージシャン率が高く、ひじょ~にやりにくかったのですが(笑)、二日目で気分的にも余裕ができていたせいか、のびのびとやらせてもらえました。
対バンのドリムーンは、初期の泉谷しげるに影響を受けたというヴォーカルを、女性のドラムとベースが支えるというスタイルで、アコギを歪ませる汚れ男の歌に、天使のようなコーラスがからむ対比が面白かったです。「オレンジ満月」は名曲だと思いました。
THE HIT’S!? はこれからも、渋谷の THE ROOM での投げ銭ライブや、4月には下北沢シェルターでマウンテン・モカ・キリマンジャロとの2マンを予定しています!
お楽しみに!
<玲里、東京タワーでライブ!>
1月22日(火)
玲里、難波弘之(数曲参加の予定)
東京タワー CLUB333
ここのHPには一切出ていませんが(笑)ライブやります!
料金は、展望エレベーター料金のみの、フリーライブです。
19:00~19:40
CLUB333の横手にカフェがあるので、席をご所望のお客様は、テレビでを見る形になりますが、お座り頂けるそうです。
<新年のご挨拶>
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は、一昨年からの山下達郎ツアーの合間を縫って、フクシマレコーズの3rd「ヴァニラ」と4th「明日への扉」を制作し、さらに年末にかけては多くのセッションや、思いがけず実現した外道と SENSE OF WONDER の共演など、盛り沢山な一年でした。
今年、僕は還暦を迎えるんだそうです(←ひとごと、笑)。
信じられません。
特に還暦記念ライブなどは考えておりませんが、ひとつ、良いご報告をしておきます。
良いご報告なのですが、ちょっと悩んでいることでもあります。
実は昨年からお声掛けを頂いていたお話なのですが、BMG時代に僕の紙ジャケを担当し、キングレコードに移られてからも「センス・オブ・ワンダー」と「グリーン・レクイエム」の紙ジャケ再発を手掛けて下さったMさんから、「SENSE OF WONDER で、プログレ大作の CD を作りませんか?」というお誘いを受けております。
結構な有名アーティストでさえ、続々とインディーからのリリースを余儀なくされているという、この厳しいご時世のなか、大手レコード会社からのこのようなご提案は大変有り難く、嬉しいお話ではあります。
しかし、問題は、果たして実現出来るのか(笑)? という事です。
かつて僕は、好き勝手に自分の大好きな SF を題材にした音楽作品を発表していました。
70~80年代はレコード会社にも余裕があり、大して売れもしない僕のようなアーティストでも、何とか制作させて頂けたのです。
しかし当然、バブル崩壊後は制作する事が難しくなりました。
そして、ご存知のように野獣王国、ヌーヴォ・イミグラート、A.P.J. 、ExhiVision、THE HIT’S!? など、僕が参加する楽しいバンドが増えて行きました。
それらのバンドでは、それなりに満足の行くオリジナル曲を提供出来た、という自負があります。
しかし……
SENSE OF WONDER も活動は続けていましたが、ライフワークだと思っている気負いが大きすぎるせいか(笑)、曲が書けなくなってしまったのです。
どうにか書けたのが「でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション」でした。
これは自分でも満足出来ましたので、最近ライブでも演奏しています。
昔のように、もう少し楽な気分で書ければ良いのですが……
あと、いくらお誘いを受けたからといって、もちろん、かつてのように勝手気ままに作れるわけではありません。
M さんからは、SF 映画音楽のカヴァーを入れて欲しい、という宿題もしっかり出されております。
とは言っても、有名な SF 映画のテーマとなると、果たして相応しい曲があるかどうか? という疑問も湧いて来ます。
さらにそれをどうアレンジし、自分のオリジナルとどう整合性を持たせるのか?
なかなか難しい宿題です。
年末年始のお休みを使って、この制作のアイデアを練ろうと思います。
嬉しいような苦しいような(笑)複雑な年明けですが、何とか皆さんに楽しんで頂けるような新作にしたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
難波弘之