「スモーキー・メディスンは解散するんで、新しいバンドをやりたい。一緒にどう?」という鳴瀬の誘いで組んだのが、金子マリとバックスバニーというバンドでした。その前に松崎しげると一緒にやったりもしましたが、レコードをはじめて出したバックスバニーが事実上のプロデビューということになります。大学4年の最後の試験のとき、ちょうどCBSソニーでバックスバニーのレコーディングをしていたのですが、そのまま就職をせずミュージシャンになってしまったわけなのです。
バックスバニーでは、ライブを含めてアルバムを3枚出しました。最初のアルバムはCD化されていませんが、「ライブ」と「シュート・ザ・ムーン」というアルバムは今、CDになっていますから、そこで当時の僕のプレイが聴けると思います。
途中からドラムが、元イエローのジョニー吉長(その後チャーとジョニー・ルイス&チャー、ピンク・クラウドを結成)になりました。最近ジョニーは、テレビ・ドラマに出ていい味を出していますね。「バックスバニー」を3年ぐらいやり、その後フリーになりました。
フリーのミュージシャンとしてのセッションと並行して、ソロ活動やバンドもやりつつ今日に至る―というわけです。